なんだか巷で話題になっている「のあ」渋谷。会社の備品を買い物ついでにちょっくら寄ってみました。
明治通りから一本入った場所にある、いかにもな感じの事務所ビルの地下一階。あまりにもラーメン屋らしからぬ外見にちょっと動揺しつつも階段を降りていくと、薄暗い店内は外見以上にラーメン屋らしからぬ風貌。大理石の床とカウンター。客席の後ろには踊れるくらいの広いスペースがあり、大きなテレビ(一昔前の液晶約50インチ)が置いてある。あからさまに以前は風俗系の飲み屋だっただろうと言う作り。あ・・・怪しい。
席に着くと、水はセルフサービスとのこと。さらに「キムチ食べ放題」の張り紙もある。コップに水を注ぎ、待つこと数分。店主が大きめの白い茶碗に盛られたキムチを手渡してくれた。
おお。食べ放題って、一人毎にちゃんとボールに盛りつけて出してくれるんかい。これまたなんだか珍しいシステム。らーめんが出てくるまではこれをツマミにしなさいってことか。ちゃんと小皿も用意されているので、恐る恐るキムチを一口食べてみると・・・。
ウマい。本場韓国のキムチ!と言った感じだがあんまり辛くないのね。これはツマミにちょうど良い。
さらに待つこと約10分。やっとこさらーめんが運ばれてきましたよ。かなりでかい丼です。カウンター越しに受け取ると、ぷ〜んと醤油の良い香りが漂います。ほほ〜。美味しそう。さっそく一口スープを啜ってみると。
旨い!豚骨ベースのまろやかな口当たりのスープですが、醤油ダレの主調も強く旨味が押し寄せてきます。とは言ってもいわゆる豚骨醤油とは違い透明度の高いサラサラのスープで、しょっぱいけどどちらかと言うとスッキリ。「背脂醤油」と言うことですが、いわゆる背脂チャッチャ系とは違い、2〜3cmくらいのでっかい背脂がたくさん浮いています。背脂と言うかこれはもう「アブラミ」ってやつですな。人によっては抵抗あるんじゃないでしょうか。実際ちょっとしつこく感じるくらいの背脂の主調です。なかなか他では無いスープですね。
麺は加水率の高い細めで、若干ウェーブのかかった物。スープともあっている感じがしますが、ちょっと柔らかめかな。ちんたら食べているとすぐにのびてしまいそうです。
具はほうれん草、ネギ、海苔1枚、メンマ、そして巨大なチャーシューです。これ、もう一般的に言う「チャーシュー」の枠を飛び出るような存在感のあるもので、15cm×5cm×1cmくらいでしょうか。とにかくドデカイです。そしてここにも結構な脂身が。。。強烈ですねぇ。角煮並みに柔らかくジューシーで、味付けこそ薄目ですが旨いです。食べ応えあります。これで600円は安すぎでしょ。渋谷と言う土地柄を考えても都内屈指のコストパフォーマンスの高さじゃないでしょうか。ただしネギは立ち食いそばのネギみたいなので、ちょっとウザったいですね。もう少し少量で良いな。
結構な量がありますが、割とすんなりと食べられます。そして食べ放題のキムチをお好みでスープにじゃんじゃか入れても良いし、小皿が用意されているから丼内のスープを汚さずにレンゲ内のみでキムチスープにして飲んでも良いし、なんとも楽しいラーメンじゃないですか。クセになる要素も十分だと思います。
ちょっと人が寄りつかなそうば場所ですが、今後大人気になる可能性も十分あり得る。そんなお店です。ちょっと気に入っちゃいましたよ。でもスープを最後まで飲んだらやっぱりかなりしょっぱくて喉が渇きました。
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