何かと話題の幡ヶ谷の親展[不如帰(ほととぎす)]へ。
最近路地裏のせまーいお店がはやっているんだとか。たしかにちょっとわかりにくい場所にあるせまいお店です。
幡ヶ谷の商店街を水道道路に向かって歩いて、[一英]と言うラーメン屋さんの角を曲がってすぐです。
店内は外から見るほど狭くなく、それなりにゆったりしています。注文したのは味玉そば(醤油)¥800。高めっす。
スープ :
そうとうあっさり。ちょっと貝類独特のクセがあります。和風出汁でうどんっぽい。今までに類を見ないスープと聞いていましたが、貝類で出汁を取ると聞いて想像していた範囲を超えない感じでした。美味しいんだけど、アサリやシジミのお吸い物などで感じるような、貝類独特のアクがあり、これを旨味ととるか、雑味ととるかは個人次第ではないかと。繊細なタッチではあるけど、限りなくクリアなテイストかと言うと必ずしもそうとは言えないと思います。
麺:
加水率低め、太さが不均等なのがユニーク。噛みごたえがあり小麦粉の香りも豊かですが、これもラーメンと言うよりはうどんっぽい感じがします。ただ歯でザクザクと噛む食感はなかなかにおもしろく美味しい。
具:
味玉:半熟だが黄身が固まっています。 醤油の香りが強め。
チャーシュー: 柔らかそうに見せかけて噛みごたえのある食感 素材の旨味で勝負系
メンマ:くさみはないが柔らかすぎて歯ごたえがない
ネギ:刻みネギと 揚げネギ
さて、最近出来たお店の中でももしかしたら一番評価が高いんじゃないのかな?と言うこのお店ですが。。確かに美味しいは美味しいんですけどね。なんというか20代〜30代の男性が「ラーメン」を食べようと思った時にこれを食べて果たして満足できるのかは疑問。
近年のラーメンブームでありとあらゆるジャンルが生まれ、ラーメンは確実に料理としての進化を遂げてきたように思いますが、そもそも僕の愛したラーメンとはどういう食べ物だったんだろう。と考えると、このような繊細で高級で手間暇かかったジャンルをすなおにニンマリしながら食べ終えることが出来なかったりします。
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