前から存在は知っていたが、ラーメン好きの友人が「並んであんなの食べたいと思わない」と言っていたので、毎日新宿で乗り換えをするにも関わらずなかなか食べようと思わなかった。

のだが、最近１つ気になることがあってそれを確かめたくなって行ってみた。

それは僕の最近のお気に入りの「藍嶌」が、ここくじら軒と同じ丼を使っていると言うことだ。ここくじら軒にはどうやら２種類の丼があるようで、僕のたのんだ「らーめん」は「藍嶌」と違う方の丼に入って出てきてしまった。（メニューによって違うのかどうかは不明。志那そばが気になるので次回はそちらを頼んでみようと思う。ところでこの丼、小岩の「樹家（いつきや）」と言う家系の店でもそっくりな物を見たことがあるので、ただ単に市販の物なのかもしれない。）

丼だけでなく、ラーメンの見た目も非常に良くにている。そして、やはり、味の方も良く似ていた。こちらくじら軒の方が「藍嶌」よりも味付けが濃く、ちょっとしょっぱい。が、ベクトルは間違いなく同じ方向だ。うん。美味しい。煮干し、鰹節、昆布、鶏ガラなどから作られたと言うスープはあっさりしつつも魚介の風味が良い感じに出ている。

具はメンマ、海苔、ほうれん草、ネギ、そしてデフォルトで薄切りの味玉が乗る。ネギに混ざって揚げたネギがほんの少量と、唐辛子が入っていた。唐辛子はほんの１つか２つしか入っていないので、食べてる間は辛味を全然感じなかったが、後になってじんわりと舌に残るピリ辛ぐあいがあった。

麺は細めストレートながらも「藍嶌」よりはちょっと太い。これはなかなかハリもあり美味しいし、あっさりとしたスープを持ち上げないかと思ったが、割とマッチしている。

チャーシューはものすごく柔らかい。味付けは薄く、肉の味のみで勝負と言った感じである。これはなかなかの上物ではないだろうか。味付玉子もしょうゆの風味が良く、濃すぎず薄すぎず、芯まで固くゆでられた物で大変美味しい。

総じてかなり高レベルと思うが、ちょっと塩味がキツ目で最後の方はクドいかなぁと思った。「藍嶌」の方がより洗練された印象がある。確かに並んでこれを食べると思うと、並ばずに家からも近い「藍嶌」に行った方が僕にとっては良いが、他メニューも試してみたいなと思うものはあった。この日は並んでいると言っても１０分程度で入店できたので、そのくらいなら待っても特に文句ないなぁ〜。