武蔵小杉の駅前すぐで立地条件はなかなか良いのではなかろうか。大々的に博多ラーメンと称している訳ではないが、雑誌などでは「本場長浜の味」と言っているものも見かける。

店の前には「本格釜煮豚骨スープ」と書いてある。釜で煮てるらしい。デフォルトは「ラーメン」だと思うが、食券販売機には普通の「ラーメン」は見あたらず、「スタミナラーメン５００円」と書いてある。店の外には「ラーメン５００円」と書いてあったし、５００円のメニューは「スタミナラーメン」しか無いので多分これがデフォルトの「ラーメン」だと思う。

席に着いて食券を渡すと１分以内にラーメンが出てきた。女将さんが１人で切り盛りしているそうだが早い！「本格釜煮」と言うことだが、スープはサラサラで濃度は低い。タレの主張が強く、甘めでコクもあるが、豚骨らしい旨味は弱い。かと言いただ薄いのかと言うとそういう訳でもなく、深い部分に豚骨の旨味を感じる。かなりライトでインパクトは弱いけど、食べやすいし、じっくり味わえばじんわりと来る旨さを楽しめる。

麺はうっすらとウェーブのかかった細いもの。加水率はやや高めでツルツルしていて東京の麺に似ている。チャーシューは薄く味付けは濃い目だがなんだかコンビーフの様な味わい。柔らかいけど、そんなに美味しいと言うわけでもない。

最初からゴマがかかっているのがちょいと残念。自分の好みで調節できるようになっていてほしい。カウンターにはゴマ、紅ショウガ、コショウが並びます。僕の好きな辛子高菜はありませんでした。

全体的にみて、豚骨臭や、油っぽさが苦手な人が手軽に博多ラーメンの雰囲気を楽しむ分には普通に美味しいと思いますが、豚骨好きが博多ラーメンを求めて行くとちょっと物足りないと言ったところでしょうか。それを抜きにすれば割と好きな感じではあります。