例によって以前からずっと気になっていながらなかなか来られなかった「豚そば家 大大」。「せたが屋」の店主が開いた別ジャンルのお店ですね。
豚骨を12時間かけて煮込んだスープに特製ホタテ味噌を乗せたと言う新しい豚骨ラーメンだそうですよ。
自由が丘で下車するのも初めてでしたが、なかなかぼく好みのごちゃごちゃした街で思わず住みたくなってしまうような魅力を感じました。そしてちょっと人気の少ないこぢんまりした雰囲気の通りにあるお店、到着した時点で満席のため外でしばらく待たされ、待っている間に6人くらいの行列になりました。先に食券を店員さんにわたし、その時点で「麺のかたさ」「味の濃さ」「油の量」を伝えます。デフォルトの「豚そば」を「麺かため」で注文。
待つこと10数分、やっと入店すると店内はかなり強いホタテの香り。そしてカウンター席に着くとすぐにらーめん到着。入店のタイミングをちゃんと見計らっていたようです。外で待たされた時間は長く感じましたが、トータル的にはそれほど待たずにらーめんまでたどりつけました。
けっこう小振りな丼ですが、底が深めです。スープは臭みが全くなく、かなり強めのホタテの香りが支配的です。豚骨はとても濃厚で、トロミがかっていますが、油っぽさはあまり感じません。「ばさらか」のスープと良く似ていると感じました。そこにホタテの風味を追加した感じ。
麺はこの手のスープにしてはちょっと珍しい、加水率の高いもので、若干の縮れがあります。「かため」の注文のせいか、ホントに固い油で加減。コシも強くてなかなかです。
具はキクラゲ、ネギ、肉味噌(?)、海苔1枚、チャーシューです。チャーシューは肉厚でジューシーで美味しいですね。肉味噌は大量にスープの底に沈んでいました。ボソボソしていてちょいと食感が悪いかな。ホタテ味噌ってのはここに仕込んであるんですかね。追加トッピングの味玉は香りも良く非常に美味しい一品。
ネット上ではあんまり評価の高くないお店ですが、僕はなかなか美味しいんじゃないかと思いました。ただ、他でも言われているように面白みには欠けるような印象もあります。オーソドックスな豚骨にホタテの風味と言うのが目新しい試みではありますが、果たしてホタテで良かったのかと言うのが疑問な所。しかし、近所だったなら普通に通ってるんじゃないかと思います。
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