センター街奥にある比較的新しいお店。屋台風の店構えで前から気にはなっていたけど、どうにもなかなか入ろうとまでは思えなかったんですが、行ってきました。
店舗は狭いんですが、標準的な日本人の体格なら不快に感じない程度かむしろ結構居心地は良い感じかもしれません。と言っても僕はこの日はテーブル席に一人で案内されたので、カウンターの方はもしかしたら狭いかも。店内には特に突出した臭いはありません。
壁には能書きがかかげられています。
「スープは濃厚豚骨醤油、麺は太麺200グラムおなかいっぱい。香り鶏油にやわらかチャーシュー。白飯がタダが伝丸っす。味の濃さ麺のかたさ油の量調整しまっす。」
う〜む。家系を意識してるのかな・・・?てか200グラムって割と普通の量だと思うんだがなぁ・・。
で、出てきた伝丸らーめん。メンマ以外は思いっきり家系風。ご丁寧に海苔はキッチリ3枚。でもちっこい。何のこっちゃい。気を取り直してスープを一口。うむ〜。家系のお湯割りですな。鶏油は薄く、スープも薄く、これなら「濃いめ多め」じゃないと話にならん。麺は断面が四角い物で加水率高め。「かため」で注文しましたが、ちょっとヘタれた感じがしました。これも思いっきり家系狙いなのがバレバレと言うか痛いと言うか。
ちなみにスープは豚+鶏を半々に使っているそうで、これは「豚のみで出汁を取るとこってりしすぎる」からだそうです。が、豚だけだとこってりしすぎるなんてのはきっとウソです。だいたいこってりしすぎるのを避けてるなら後から鶏油を乗せるなんてしないでしょ。こんなもん「おいしさを追求してたらまことに遺憾ながら偶然にも家系に似ちゃったんですよぉ〜」と言い訳しているとしか考えられません。
具はチャーシュー、青ネギ(家系とはタイプが異なります)、メンマ、そして前述のちっこい海苔3枚。チャーシューは確かに柔らかくて箸で持つのも困難なほどですが、臭みも少々あり、特筆するほど旨くはないです。追加トッピングの玉子は味付けがほとんど無い半熟の物。これは僕は結構好きです。
無料で「白飯」を追加できるのでお願いしてみました。ゴマ塩がかかったオーソドックスな一品ですが、硬い炊き具合で粒が立っていて僕好みでした。このサービスは嬉しいですね。
しかしですねぇ、ラーメンがいかんせんこれじゃ全然ダメですよ。この手の店って存在意義が全く分からないですよ。どうせパクるんならもっとパクリ切るか、オリジナリティ出すんならせめて家系を超えなきゃ意味がないでしょ。何でワザワザ家系のパクリでしかもちょっとマズイ版を出すんですかねぇ。さっぱり意味不明。確かに渋谷には家系の店が無いので、どうしてもセンター街にいるときに家系の発作が起きてしまったばあいにはとりあえず応急処置としての役割を担えるのかもしれませんが、緊急でなければお隣の原宿まで行けば「せい家」で100円安く、数倍旨いラーメンが食えます。
とは言え新メニューにも意欲的なんだそうで、他にも塩とか味噌とかあるので、酔っぱらった時にでも来ると良い感じなのかもしれません。
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