まず店内に入ると若干の豚骨臭が。おお。この時点でワクワク度が1.5倍くらいになります。店内は非常に綺麗で、カウンター席のみですがゆったりした作りになっています。

ご主人の接客も、仕事さばきもしっかりしていて非常に好感が持てます。注文したのは「らーめん￥600」。追加トッピングに味玉は無く、デフォルトで半分の物が乗ります。メニュー自体がとてもシンプルで、他には「ちゃーしゅーめん￥900」「ぎょうざ￥300」「小ライス￥100」「生ビール￥300」のみです。

ほどよくして出てきた「らーめん」は濃厚そうな見た目に若干の豚臭が漂うもの。見た目と臭いだけなら金太郎系な感じがして、おお！これは旨いんじゃないのか？と思いました。

が、スープを啜ってみると金太郎系とはまったく異なるアプローチ。見た目を裏切らず濃厚な食感で舌の上でトロんとするスープはなかなかおいしいです。味はタレに頼った感が強いでしょうか。豚骨を煮出した時に出る甘みがあまり感じられない気がしました。ちょっと飽きの来そうな感じですね。もう少し舌の奥の方に感じるコク、甘みがあると僕としては好みです。よく見ると細かい背脂が浮いていました。コッテリ感はありますが脂っぽさはそれほどありません。

麺は博多風の細めストレート。カタめで頼んだのですが、もうちょっと硬くても良かったな。カンスイのようなツンとする香りがします。

具はチャーシュー２枚、九条ネギ、海苔２枚、半熟味玉です。チャーシューは国産SPF豚使用だそうです。トロけるほど柔らかいですが、薄くて味が無いのであまり印象には残りません。有明産の海苔は香りが良くて美味しいです。九条ネギもシャキシャキと良い感じですね。

全体的に結構良い感じの豚骨ラーメンです。熊本〜久留米の中間と言うことですが、熊本ぽさはカウンターに置いてある「にんにくチップ」以外にはあまり感じませんでした。久留米らしい特徴も特に目立ってみられる訳ではなく、やはりこれを分類すると博多風豚骨と言ったところではないでしょうか。