今更知らぬ人もいない有名チェーン店の「天下一品」。自宅からそれほど遠くない八幡山に店舗があるにもかかわらず今回初めて入ってみました。以前神田店で1度だけ食べたことがあります。

「天下一品」には、直営店とFC店があり、都内に直営店は3件しかないそうです。高円寺、神楽坂、そしてもう1店舗は不明。

夜中まで営業しているのがありがたいですね。会社帰りに車で、深夜3時頃に訪問しました。当然の様にちょっとガラの悪い方々のたまり場の様になっていました。近くにドンキーこと「ドン・キホーテ」があるので心なしかドンキーファッションのお客さんばかり。ちなみにこの近くのドンキーは去年暮れに放火で2階が全焼して有名になりました。

さて、今回は「こってり　らーめん」を注文。記憶通りの超流動性の低いペースト状のスープですが改めてびっくり。スープなのに汁っ気を全く感じないのはすぐ近くの[長浜ラーメン]にも通ずるものがあります。鶏ガラ、野菜をベースにしていますが、一般的なスープの概念を超越しています。鶏臭さを若干感じる物の、コクの強いまったりまろやかな舌触りは美味しいですね。

麺は中細の物ですがスープが超ドロドロなのでほぼ一体化たような印象。ゆで加減もかなり柔いのでよりいっそうスープに溶けちゃったような感覚があります。

具は素朴ですが、九条ネギ、メンマ、チャーシュー。どれもこれと言った特徴はありませんが可もなく不可もなく。

博多長浜系らーめんを食べ歩いた身としてはこのラーメンにそこまでのインパクトを感じることはありませんが、それでもやはりある種の中毒性を秘めた特徴的な料理だと思います。実際「天一マニア」も数多くいるし、他に代わりになる物が無いため、一度思い立ったら発作的に食べたくなるんじゃないでしょうか。店舗による差がどの程度あるのか分かりませんが、かなりジャンクな印象があります。もうちょっと洗練させてみても面白いんじゃないかなぁと思います。