2003年オープンと比較的新しいお店ながら店舗は昭和の雰囲気漂うボロレトロっぷり。それでも本でも紹介され、今や人気の行列店。ナマでイキな「生粋(きっすい)」です。
メインストリートから一本入ったお水なエリアながらも、店の前には行列ができています。パイプ椅子が置いてあるのでそこに腰掛けて待つことができます。
15分ほど待って入店すると・・・。すごい魚臭。秋刀魚の塩焼きを使っていると言う話は聞いていましたが、これはちょいとイヤな臭いに感じます。もっとも、僕の愛する長浜豚骨ラーメンの店も臭さ全快で、不快に感じる人もいる訳でして、、魚側のベクトルに食欲をそそられる人はこれはたまらないのかもしれませんが・・・。
注文したのは「醤油そば」。丼からたちこめる秋刀魚臭にへこたれそうになりつつも一口すすると濃厚な醤油味に思わず「おお!旨い!!」。飲んでみれば秋刀魚の臭いはあまり気にならず、なるほどふむふむ。と思いつつだったら秋刀魚臭は果たして必要なのだろうか。。?いや、しかしこれこそが「個性」と言うヤツなのだろうか??と疑問に感じながら2口目。ん??なんか甘みが、、、そして3口目。なんか、、、化調っぽい??
あまり化調の情報は聞いたことは無いのでイマイチ確信は持てないのですが、ちょっと単調な甘みがあり、それが後半クドさとなり襲いかかってくる様はまさに化学のたまもの。。と言う気がしたのですがどうなんでしょう。。ちょっと最後まで飲みたいスープではありませんでした。
麺は中細のもっちりしたもの。加水率もやや低めでなかなかですが、なんせスープが「個性的(?)」なためかあまり印象に残りません。
具は海苔、細切りメンマ、半熟味玉(半分)、ネギ、チャーシュー。チャーシューは肉厚で柔らかくとても美味しい。味玉もトロリとした食感で風味も良く高級料理の様。
全体的に「どうなんだろう?」と思う部分もありますが、美味しいは美味しいです。ただこの魚臭はちょっと苦手ですね。同じ秋刀魚風味でも「武蔵系」とはまた違っていて、明らかな「エグみ」を感じます。個々の素材にはこだわりを感じるし、魚好きの人は試してみてはいかがでしょう?
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