新宿界隈ではかつてその名を馳せた豚骨ラーメンのお店。数年前は結構有名行列店だったけど、今や行列は消え、並ばずに入店することが出来ます。
いままで何度か食べたことがあるが、どうにもいけ好かない感がありました。何がいけ好かないのか?それは訳のわからん店名や、オシャレな雰囲気を目指した店構え、ジャンジャカとうるさいBGMと、店員のパフォーマンス、そして店中に貼られたうんちくの数々。
が、今や「俺の空」、「俺の出番」など、訳のわからない店名なんてありふれてきたし、新しい店はほとんどがオシャレな雰囲気を目指しています。うるさかったBGMもかなり控えめになり、店員の変なかけ声もあまり目立たなくなりました。
と言う訳でもうちょい穏やかな気持ちで食べてみようかと思った訳であります。ちょうどこの日は会社の帰りにあまり時間も無かったので、いつも乗り換えに使う新宿で食事が便利だと思ったところだったし。
さて、店内は相変わらずオシャレな感じで、狭いんですけど、荷物置き場があったりと、狭さを感じさせない配慮がされています。女性客も多いです。
今回はこってりの「まんぴか」を注文しました。他にあっさりの「とんこつしぼり」、ニンニク香油を使った「ドラドラ」があります。
スープは九州産ゲンコツ、鶏肉、豚皮をそれぞれ別の寸胴で煮込んだスープを合わせたものだそうです。タレには小倉産生醤油、7種類のスパイスなどを使っています。「まんぴか」だと背脂がたくさん浮かび、コッテリ感があります。甘みの強いスープで美味しい。しつこい感じもしないし、一般ウケしそうな味。
麺は中太の縮れのかかった物。デフォルトでもやや硬めで角の立った食感が良い感じですね。
具は小さいチャーシューが2枚、キクラゲ、もやし、そして別皿でネギが付きます。ネギが苦手な人は入れなければ良いし、好きな人でも、最初にネギなしでスープを味わってみて、後から入れるなんて事が出来るのでなかなか良い配慮かもしれませんね。チャーシューは薄っぺらいけどトロトロでなかなかおいしいです。
要するに「野方ホープ」風の背脂チャッチャ系をもうちょい上品に振って、若干九州っぽさを足してみたって所です。当時流行っていたラーメンを一般層に受け入れられるようにアレンジしたいわばええトコ取りなんですけど、確かに美味しいです。とは言え豚骨好きにはちょいと物足りないのも事実。うぉ〜!うめぇ〜!と言う感動は残念ながら無いです。
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