調布駅近くに2003年10月にオープンしたお店。
店構えは一見今風のオシャレな感じかと思いきや店内のカウンターや照明などは結構安っぽい感じでちょっとチェーン店臭い。ラーメン屋と言うよりは寿司屋っぽいような雰囲気。店内には僕以外のお客さんはいなかった。
「煮玉子らーめん」を注文。厨房からは和風の香りが漂っていますが、「藍嶌」のような魚臭とはちょっと違い昆布出汁の様な方向?でしょうか。魚介系はあんまし詳しくないんですが、ちょっと苦手な方向の臭いです。。
出てきたのは大ぶりな丼に盛られたラーメン。麺は200gと標準的な量だそうですが、結構多く見えます。見た目だけで言うと量や丼の感じなど「らいおん」の醤油らーめんと似てます。しかし結構魚臭いです。生臭いとまでは行かないんですが、鯖の皮の裏側みたいなちょっとエグみのある臭い、なんか銀色の臭いがします(って分かりにくい表現ですんません)
スープはかなり淡い方向ですが、味は濃いめ。一口目から結構甘みと塩気が襲いかかります。とは言え最後までスープを飲んでもクドく感じない程度に抑えられているのはさすがと言った所でしょうか。非常にあっさりしていて重厚さ、濃厚さは全く感じないものの、そばつゆに通じるようなテイストで魚臭さえ気にならなければ悪くないと思います。
対する麺ですが、これは幅5mm、厚さ1.5mm程度の平打ちで、この手のスープには珍しいと言うかラーメンではあまり見かけない麺ですね。加水率は高く若干柔目のゆで加減でモチモチしています。なんかうどんっぽいです。この麺ですが、他に細麺もあり、注文時に選択可能となっています。僕はたぶん細麺の方が好みだと思いますねぇ。
具はチャーシュー、ネギ、なると、メンマ、海苔1枚。メンマは若干業務用のような薬っぽい臭いがしました。チャーシューは味付けは薄く、非常に柔らかいのですが、ポソポソとした食感でコンビーフの様。追加トッピング(煮玉子らーめんでは標準か)の味玉ですが、半熟で、淡いながらも甘目の味付けで、これも僕はあんまり好きじゃない方向でした。
総合的に見て、レベルは決して低くないと思いますが、全く個人的な好みで言うとあんまり好きじゃありません。この界隈では「藍嶌」が魚介系で結構クォリティーの高いラーメンを打ち出していますが、僕が「たつみ」をあまり好みじゃないと感じるように、「藍嶌」が好みじゃないと言う人もいることでしょうし、同じ魚介系の中でも違ったアプローチのお店が出来たことは素直に喜ぶべきでしょう。何にせよ1度食べただけですし、細麺やつけ麺もためしてみたいので、もう何度かは足を運ぶことになりそうです。
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