品川に登場したラーメン店密集型スペース「品達」に渋沢の有名店「なんつッ亭」がついに都内進出。
今年(2004年)の12月1日にオープンしたばかりで、ガード下と言うハンデを背負った立地だが、常にたくさんのお客さんでにぎわっているようです。この日も「なんつッ亭」には50人ほどの行列。他の店舗も行列こそ無くともお客さんの入りは良い感じでこの施設自体が成功しているんだなと感じさせられます。某「王国」とは大違い。
もちろんお目当てだった「なんつッ亭」の行列に並びます。結構マニアックなお店だと思っていたのに実は相当な知名度だったんですかね??こんなにすごい行列だとは・・。
結局席に着けるまで約1時間。席についてからラーメンが出てくるまでにさらに約15分程度。カウンターのみながらも席数が多いのでオペレーションもスムーズでは無いのでしょうか。厨房には「大将」こと古谷氏の姿もありました。
本店と「味はそのままに」「量だけ少なく」したと言う「らーめん」。ドンブリはかなり小振りです。量が少ないと言う事前情報もあったので「ぶたまんま」も頼んでみました。
まずは「らーめん」ですが、カウンターに食べ方が書いてあります。「まずは麺から」食すべしと言うことなので、言われるままに麺をずるずる。
博多と比べると太めの低加水ストレート麺。熊本らしい麺ですが、「桂花」などのスパゲッティーっぽいのと比べるとずっとラーメンっぽい小麦の風味が強めでヌメっとした食感。ゆで加減は柔らかめですが、歯ごたえが持続し、後半もダレてきません。
スープは熊本ラーメンらしくマー油の主張が強いですね。マー油は揚げ加減によって7種類に分けられたニンニクをブレンドしたこだわりの一品だそうです。奥深い香りですが、どうにもマー油と言うのは主張が強すぎてその下の豚骨スープの味をかき消してしまうような印象があります。そんな理由で僕は熊本ラーメンが微妙に苦手だったりします。
豚骨スープの濃度はそれほど高くなく、ほんのちょっとのトロみを感じますが、全体的には以外とサラサラしています。化学調味料は抑えめで、嫌みな感じはなく飲みやすく、幅広い層に受け入れられそうですね。最初に提供された状態の「マー油とスープが分離した状態」ではなく、麺を食べているうちにスープと一体化してしまうのを狙っているようです。確かに後半スープに溶けてしまったあたりからなめらかな飲み心地となりマイルドで旨くなってきます。
具は海苔、もやし、九条ネギ、2cm四方の角切りの赤身チャーシュー、脂身の多めのチャーシュー。もやしは油で炒めてあるのか、ちょっと香りが強めで主張しすぎな感じもします。チャーシューは角切りの方はパサパサして固いもの。脂身の多い方はトロけるような柔らかさの物で、なかなか美味しいです。
追加メニューの「ぶたまんま」もタレが甘すぎずからすぎず、とても美味しい一品でした。
全体的に人気店なのもうなずける、おいしいラーメンだと思いましたが、毎回食べに来るたびに1時間待たされるのではちょっとたまらんですね・・・。行列嫌いの僕は次は他の店に入ってしまうことでしょう。
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