2004年12月1日にオープンしたばかりのラーメン密集型施設「品達」だが、多くの人にとって冬休み最終日だからだろうか?この日は非常〜に混んでいました。
一番人気は「なんつッ亭」。ものすごい行列で5〜60人はならんでいました。その他のお店はほぼ同じくらいながらもどこも10人程度の行列。この手の施設でこれだけの集客力があれば十分「成功」と言えるんではないでしょうか。
さてこう言う場所にはたいてい出没する某有名ラーメン屋プロデューサー、「渡辺樹庵」氏によるお店、ここにもありました。「蔵六(ぞうろく)」です。
魚介系がそれほど好きでない僕でも美味しく感じる樹庵系。約10人ほどの行列でしたが15分ほどで入店できました。
注文したのは「醤油味 味玉とろ肉らぁめん」。このお店で一番高いラーメンです。1100円もします。ラーメン1杯に1000円以上だすなんてとても勇気が要ります。車を買った時と同様の緊張が走ります。ちなみにデフォの「醤油味らぁめん」は700円です。こういう場所だと基本設定が高額ですね・・。
出てきたラーメンは思わず2度見してしまうほどに小さな丼に盛られていました。1100円と言う値段、、、先ほど別れをつげた野口英世の寝癖頭が早くも恋しく感じられる瞬間です。
まずはスープを一口。おお。これは濃厚でなかなかウマいですね。「渡なべ」に近く感じました。トロリとするほどのどっしり濃厚なスープですが、甘みやコクは控えめで、「瞠」の様ななめらかまったりスープと言うよりはすっきりとした味わい。魚介の主張が非常に強く、最後の1滴まで鰹節の香りが持続する感じ。旨いは旨いけど、渡辺系お決まりといった方向であまり目新しさは感じません。個人的には「瞠」の方が好みですねぇ。
麺も他の樹庵系と同様の中太ストレート。加水率は低めで、ゆで加減は真ん中に髪の毛1本分ほどの芯が残るアルデンテ状態。全ての麺にこの状態が適用されているのは見事としか言いようがありません。噛みごたえもあり、風味も良く、とても美味しい麺だと思います。スープにも良く合っています。
具は万能ネギ、刻み白ネギ、樹庵系おなじみの極太メンマ、チャーシューはとろ肉と称するには固く薄くちょっと味気ないもの、そして半熟の味玉です。味玉を食べている最中に柚子の様な柑橘系の香りを感じましたが、スープに仕込んであったのか、味玉に仕込んであったのかはちょっと分かりませんでした。
量は見た目通り少なく、あっという間に完食。うむ〜。美味しいんだけど値段を考えるとやや不満足ですな・・。1100円に値する感動はありませんでした。並ぶのも嫌だし・・。
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