厨房からはほのかに豚骨臭が。小さくて深めの丼。見た目は濃厚豚骨。豚骨臭もほんのり。スープは一風堂よりもちょっと濃厚か？表面に浮いた脂が豚骨らしい旨味を持っている。のだが、全体的にはかなりさらさらさっぱりあっさり。味も薄くてなんか物足りない。と言うかおいしいんだろうか？？

麺は細麺を注文。極細ストレートの加水率の低い物で、一風堂と同じかな？おいしい。デフォルトの具はきくらげ、もやし、チャーシュー、青ネギ。きくらげにゴマダレのようなものがしみている。これはこれでおいしい。チャーシューは肉厚で、ジューシー。やわらかくておいしい。やっぱりスープが残念。味はないは、水っぽいと言うか豚骨の良さが感じられない。

隣の席に座ってた兄ちゃんが大絶賛していた。
「おれは年間２００杯くらいラーメン食べ歩いた。」
「豚骨が好きなんだ。」
「一風堂よりもラーメンで言ったらこっち（砦）の方がすき。」
「ここはおいしい！」

豚骨好きで２００杯食べるほど食べ歩いたら一風堂や砦よりもおいしい豚骨がいくらでもあると思うのだが・・・。一風堂で２００杯食べただけなんだろうか。この味のしないスープで一般的にもおいしいと受け入れられるのかどうかちょっと疑問。僕にはちょっとおいしさが分からない。スープ以外が極めて高レベルなだけに残念。

スープを啜ってみると、前回とは明らかに違うコクがある。う〜む。確かに薄いし、長浜ラーメンらしいコッテリ感は無いのだが、ごまかしようの無い豚骨の旨味が間違いなく出ている。タレの味が濃いめで、ちょっとしょっぱい感じだが、これなら美味しいと言う人がいるのも理解は出来る。まぁ僕はそれでもそんなに好みでは無いんだけど、だとしても一風堂の白丸よりは美味しい。

しかし豚骨スープは１度食べてみただけでは本当にわからない。

頼んだのはデフォルトの「砦ラーメン」。当然細麺で。

久しぶりに来たけど、スープからは紛れもない豚骨臭が。一般的にもそれほど不快に感じられない程度だろうけど、確実に[御天]系の香りを秘めています。そしてスープの濃度自体、記憶よりもだいぶ濃くなっていてびっくり。食べやすさと取っつきやすさを追求しながらも豚骨の魅力を十分に残したかなり美味しいスープに仕上がっています。

麺や具などは今までの通り。元々レベルが高かったのでスープのパワーアップにより、より高い完成度となった感じがします。

今回のスープは実際かなり僕好みで、さすがに[なんでん]系ほどではありませんが、気軽に豚骨を楽しみたい時には喜んで食べに来たいと思える物でした。濃厚長浜系を愛する人にもきっとそれなりの満足度を与えてくれるはずです。

かなり久しぶりに来たため、このヒットがどのくらいの打率で出てくるのかは分かりませんが、いつもこのレベルのスープだとすればなかなかのお気に入りになるかもしれません。

約1年ぶりの砦です。

相変わらず人気のようでたくさんのお客さんでにぎわっていましたが、店内に入るとほのかですが、紛れもない豚骨臭が漂っています。

デフォルトのラーメンを注文。麺はバリカタで。ここの麺はハリガネ以上で頼むとちょっと粉っぽすぎてクニャっとした食感になってしまい、バリカタくらいがちょうど良い感じがします。細さは都内でも超極細と言える部類で、ちょうど「とんでんかん」や、一風堂の「新 白丸元味」くらいです。旨いですねぇ。

スープはサラサラとアッサリ系なんですが、丼から立ちこめる豚骨臭と相まってかなり美味しいです。いわゆる「なんでん系」の超コッテリとはほど遠いですが、確かな豚骨の旨味が出ていて良く出来ています。スッキリ豚骨にありがちな「無臭」ではなく、豚骨の香りがしっかり残っているのがポイント高いです。多分博多出身の人でもこのスープなら満足度が高いんじゃないでしょうか。開店当初から比べると格段に旨くなったと思います。一風堂系の中ではここ砦が一番好みですねぇ。