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奇をてらいすぎ
黒武骨¥700+味玉¥100
豚骨/魚介
麺:
★☆☆☆☆
加水率:
★☆☆☆☆
スープ:
★☆☆☆☆
旨味・コク:
★☆☆☆☆
豚臭 ★☆☆☆☆

食べた店
住所
営業時間
定休日
御徒町
11:30〜21:00頃
関連店:|麺屋武蔵|青山二天竈@新宿竈@渋谷武骨
2004 / 11 / 23  黒武骨¥700+味玉¥100

例によって超有名店の「麺屋武蔵」の新展開。御徒町の「武骨」です。なんとなくフラリと近くに寄ったの行ってみました。

が、すごい行列で入店前からかなり気分が滅入ります。でも回転はそれほど悪くなく、並び初めて約10分で店の入り口まで着きました。そこで僕は1人客だったため、カップル3〜4組を飛び越えて席に着けてしまいました。こういう行列店だとなんとも申し訳ない気分になってしまいますが、お言葉に甘えて着席。このお店は油の種類によって「赤・黒・白」の3種類のメニューがあります。どれも豚骨ベース。頼んだのは「黒」。すでに席についていた人たちと同じロットで作られたのですぐに出てきました。並び初めてから約15分後。このくらいならそれほどのストレスはありませんな。

そしてラーメンの方はギョッとするほどに真っ黒。事前情報で黒の正体は「イカスミ」だと言うことは知っていましたが、ホントに透明度ゼロの真っ黒具合はちょっと口にいれるのを躊躇するような面構えです。魚介の香りが漂っていますが、いわゆる「武蔵臭」とは違い、若干生臭く感じるような・・・。

スープは1口目からラード質の油が重くのしかかり、イカスミの磯の香りが重なりかなりクドいです。この真っ黒なフタの下に存在する豚骨を分析するのはほぼ不可能。ですが、食べ進めるにつれ、だんだんとスープとイカスミ油が溶け合い、本来の豚骨の姿があらわになってきます。とは言え、やや濃厚目な豚骨に魚介の風味が足されているんだろう、と言うことくらいしか分かりません。このクドい油とスープの組み合わせは面白いけど、ハッキリ言ってちょい気持ち悪いです。期待して並んでみて、やっとの思いで食べるラーメンがこれではかなりのショックではないでしょうか。僕は大体15分程ですみましたが、2人で行けば少なくとも30分待ちは確実でしょう。不機嫌になる彼女に「絶対おいしいから」と最後の望みを賭けたラーメンがこれでは・・・「武骨破局」をするカップルたちの姿が目に浮かぶようです。

麺の方は、スープが真っ黒な為かなり白く見え、まるでうどんの様ですが、実際は黄色く、家系風の物。モッチリとした触感で、加水率も低め、デフォルトで固めのゆでかげんで食べ応えがありますが、はたしてスープに合っているのかと言うとちょっと疑問に感じます。いや、そもそもこのスープに合う麺なんて存在しないのかもしれません。そう考えると嫌でも麺であると言うことを認識せざるを得ないこの存在感は唯一無二なのかもしれません。

具はキクラゲ、メンマ、万能ネギ、そして約2cmの厚さのチャーシュー。と言うよりは角煮のぶつ切りとでも言った方が良いでしょうか。ちょっと料理酒の様な香りがしますが、ジューシーでなかなか旨い。味玉もやや柔らかめだけど芯まで火が通るゆで加減で、味がしみこんでいて美味しいです。でもこの具が美味しくなかったらそれこそ激怒でしょう。

奇をてらったのは分かりますがちょっとやりすぎでしょう。悪いけど美味しくないです。イカスミを使うのが悪いって訳じゃないですけど、せめて「柳屋」の「ばさら」や、「きらら」の黒くらいにしといた方が料理として楽しめるんでは無いでしょうか。

期間限定で「味噌」味もありました。他のメニューはもうちょっとマシであることを祈ります。

 
 
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